平成6年6月7日(1994)米長邦雄50歳名人誕生に沸いた翌年、第52期名人戦の挑戦者に名乗り出たのは、若きスーパースター23歳の羽生善治4冠だった。
それぞれの世代を代表する人気棋士の登場で、開幕から盛り上がっていた。だが、7番勝負は羽生が3連勝で突っ走る。
ようやく調子を取り戻した米長が2連勝で追い上げ、佳境に入った第6局は福岡の「北九州プリンスホテル」で迎えた。
角換わりから後手の羽生が棒銀を見せると、カド番の米長は右玉に構え熱戦を演じたが、86手で羽生が制し、初の名人位につくとともに五冠目を獲得した。