大内、痛恨の大失着で名人を逃したのは昭和50年6月19日(1975)。
大内延介八段が中原誠名人に挑戦した第34期名人戦第7局は6月18,19日に東京・渋谷の「羽沢ガーデン」で行なわれた。
3勝3敗で迎えた大一番は、大内が優勢のまま終盤に入り、9分9厘勝利を握ったかに見えた。
ところが、どう寄せるかという局面になって大失着が飛び出す。局面はもつれ午後10時32分、196手でとうとう持将棋が成立した。流れは当然のように名人側に変り次の第8局で大内は敗れ、念願の名人位を取り逃がしてしまった。悔やんでも悔やみきれない大失着は6月19日のことだった。